家の所有者にとって、雨漏りやひび割れは避けたいトラブルですが、早期に発見し適切に対処することで大きな被害を未然に防ぐことができます。本章では、実際に点検を行う際に役立つチェックリストを提供し、確認ポイントを整理します。

まず、点検を行う際には、安全を確保することが重要です。特に、屋根や高所での作業は危険を伴うため、しっかりとした足場を整え、必要であれば専門の業者に依頼することをお勧めします。それでは、次に具体的なチェックポイントを見ていきましょう。

まず、外壁全体の見回りを行いましょう。ひび割れや剥がれなどの目視確認を行うことが重要です。特に、外壁の隅や接合部は劣化しやすいスポットですので、注意深く観察してください。

次に、窓やドアの周りです。これらの開口部は雨水が侵入しやすいポイントであり、防水処理が劣化すると雨漏りを引き起こす原因となります。コーキング部分の劣化や隙間をしっかりと点検しましょう。

屋根の状態も確認が必要です。瓦やスレートのズレ、チョーキング現象（白い粉が吹く現象）は、雨漏りを引き起こす前兆です。特に、屋根の傾斜部分は水が溜まりやすいので、しっかりと確認してください。

さらに、雨樋（あまどい）や排水溝も忘れずにチェックしましょう。詰まりや破損があると排水がうまくいかず、結果として壁面に水が流れ込むことがあります。定期的な掃除が不可欠です。

最後に、内部の点検も大切です。雨漏りが発生している場合、天井や壁にシミができていることがあります。特に、屋根裏や天井部分は見えづらいため、点検時には注意が必要です。内装を傷める前に気付くことが重要です。

このように、雨漏りやひび割れをチェックする際は多くのポイントを確認することが求められます。定期的にこのチェックリストを使用し、早期に異常を発見して防犯につなげましょう。